今回ご紹介するのは
2020年3月29日にライヴ配信された
モスクワ・ノーヴァヤ・オペラ(新歌劇場)の
2019年8月の上演です。
配信までの待機と挨拶が動画の初めにあり、
実際の開演は10分45秒からになります。
(以前、ご紹介した同劇場の2012年上演版と
同じ演出で、別キャストでの上演になります。)
ヴァシーリイ・ヴァリートフ指揮、
ユーリイ・アレクサンドロフ演出、
リムスキイ-コルサコフ版。
プロローグ、序曲、1幕、2幕、4幕の順の上演。
4幕はラメントの直後にイーゴリの帰還と二人のデュエット、
そして農民の歌で終幕となります。
casts
イーゴリ公/ ムルザーエフ
ヤロスラーヴナ/ ニェラベーエヴァ
ヴラヂーミル/ ゴールベフ
ガーリチのヴラヂーミル/ スタヴィンスキイ
コンチャーク/ クダーシェフ
コンチャコーヴナ/ メニンバエヴァ
リムスキイ-コルサコフ版の『イーゴリ公』は
特にロシアではイーゴリ公を英雄として扱うことが多いのですが、
ノーヴァヤ・オペラでは新しい解釈と演出を施していて、
イーゴリ公を意図的に英雄視することを避けています。
むしろイーゴリ公という人間の弱さ、無様さを強調し、
より弱い立場の人々を顧みずに出征し、一人帰還する彼を
全幕を通して、謎の老人が見つめ続けます。
公開期間が終了したため映像をご覧になれませんが、
この項目は視聴記録として残しておきます。
(2020/4/19 追記)
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