2022年02月23日
バシキール州立歌劇場・2010年上演
2022年にYouTubeで公開された
バシキール州立歌劇場による
2010年12月8日上演の
『イーゴリ公』プロローグ付き全3幕。
アルチョム・マカロフ指揮、
アレクサンドル・アニシモフ音楽監督。
casts
イーゴリ公/ ヤン・レイシェ
ヤロスラーヴナ/ アフメトヴァ
ヴラヂーミル/ シドロフ
ガーリチのヴラヂーミル/ カイプクロフ
コンチャーク/ ロヂノフ
コンチャコーヴナ/ カテリーナ・レイシェ
初演版を元に上演順を変更、
短縮した変則的な構成で、
部分的に歌詞も変えています。
バレエの振付はフォーキン版。
●プロローグ
プロローグをやや短縮しています。
幕間に短縮した序曲。
●第1幕
第2幕。ポーロヴェツの娘達の踊りを省略。
イーゴリ公のアリアの後で幕。
●第2幕
第1幕第1場。ラストのガーリチ派の煽動の部分は省略。
第1幕第2場。
●第3幕
第3幕。ポーロヴェツ人の行進を短縮。
第2幕。イーゴリ公とオヴルールの場面から。
ポーロヴェツ人の踊りの後で幕。
幕間にヤロスラーヴナのレチタティーヴォのメロディーと
農民の歌。
第4幕。ヤロスラーヴナの嘆きを短縮。
イーゴリ公の帰還の二重唱。
プロローグの合唱。
『イーゴリ公』の物語をダイジェストとして
滑らかに辿るにはいいかもしれません。
しかし、ガーリチ公に翻弄されるプチーヴリも、
イーゴリ公の逃亡も、
若い二人の恋の行方もどれも中途半端な扱いで、
物語を知っていることを前提とした構成です。
そして、ラストで再びイーゴリ公は歓迎され、称えられ、
大団円で上手く丸め込まれたようにも感じられます。
動画サイトでの公開は今年の2月22日でしたが、
上演は2010年。
『イーゴリ公』上演史にカンフルを打ち込んだ
MET以前の公演であることを付記しておきます。
posted by Vindobona at 17:07| Comment(0)
| 歌劇『イーゴリ公』動画紹介
この記事へのコメント
コメントを書く